【コラム】グローバル時代、韓国内の外国企業はパートナーだ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.02 13:28
分断された南北の絶え間ない理念対立のせいなのか、韓国ほど二分法的な思考と白黒論理にとらわれている社会もないようだ。これは金融にも例外なく影響を与え、誤った社会的通念を作った。例えば国内の都市銀行に対する外国人の持分が66%にもなるが、国内銀行が配当をすれば問題なく、外国系銀行が配当すれば外貨流出だと罵倒する。
外国系の私募ファンドの見方も振り返ってみる必要がある。それぞれ「食い逃げ」や「悪徳企業猟師」という別称がついているローンスターとエリオットの最近の行動を擁護するつもりは少しもない。ただしこれらを報道する国内の報道機関と外国メディアの見方には克明な差があるという点は、指摘しなければならない。同じような脈絡でローンスターとエリオット問題を眺める海外投資者の見方もやはり国内の大衆的な見方とは全く違う。
私募ファンドといえば食い逃げ、ヘッジファンドといえば投機資本、外国企業が割り振れば外貨流出につながる画一的な等式の本質には、韓国の辛い歴史とその中から芽生えた被害意識が一定部分を占めている。南北問題、韓日関係のように外国資本と外国企業に対する否定的考えを思い出させる「ホットボタン」が国民感情の中で席を占めていると思われる。