【コラム】観光競争力29位の韓国、待ったなしのインフラ投資
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.09 11:23
年間3000万人の外国人観光客を抱え、天恵の休養地として由緒深い王国の歴史を持つタイ。そして、これといった観光資源は一つもないが、外国人観光客年間1500万人水準となっているシンガポール。両国の中でどの国の観光競争力が高いだろうか。ダボス会議と呼ばれる「世界経済フォーラム(WEF)」が2015年を基準に観光競争力を評価したものによると、意外にもタイが35位、シンガポールが11位だった。どうしてこのような結果になったのだろうか。観光資源が素晴らしいといっても、それを適切に産業化しなければ競争力がないということを意味する。
同じ調査で韓国は29位だった。日本(9位)・香港(13位)・中国(17位)など周辺国に比べると、まだ道のりは遠い。特に、「観光サービスインフラ(70位)」「観光政策優先順位(71位)」「観光産業に対する政府予算(93位)」が下位にとどまっているということは、考えてみる必要がある。結局、観光が政策の優先順位で下位を占め、必須インフラを備える予算が体系的に確保されずにいるという結論となる。