日本のプロ野球ヤクルトの本拠地・神宮球場。林昌勇（イム・チャンヨン、３３）がマウンドに上がると、スパイ映画「００７シリーズ」の主人公、ジェームズ・ボンドのテーマソングが流れる。応援団長は「チャンヨン・プルペ（昌勇不敗）」と韓国語で叫ぶ。

ヤクルトのファンは彼が登板すれば勝利を確信する。林昌勇は１９日までで今シーズンに４６回登板し、セーブ成功率は８９％（２８回中２５回）を記録している。平均自責点は０．５８にしかならない。日本最高の抑えだ。先週に東京で林昌勇に会った。



◆東洋人の限界を超える＝林昌勇は５月１５・１６日の阪神戦で時速１６０キロメートルの剛速球を次々と投げた。巨人のクルーンが記録した１６２キロメートルに次ぐ日本で歴代２位のスピードだ。韓国や日本で東洋人が１６０キロメートルを投げたことはかった。このため林昌勇は韓国人で初めて日本のオールスター戦ファン投票で１位になったりもした。

林昌勇は２００５年末に右ひじの手術を受けた。パワーが衰える年齢でもあった。それでもスピードはより速くなっている。どこからそんな力が出てくるのか。

林昌勇は「力？絶対に力は強くない。小学生と腕相撲しても負けるかもしれない」と笑った。林昌勇が明かした秘訣は、柔軟性と全身を利用して作り出すスピードだ。林昌勇は「力で投げると考えたことはない。背中と内股の筋肉で力を集め、骨盤をねじったあとに素早く腕を回すだけ」と話した。

林昌勇は東京・赤坂にある約２０坪の居室と部屋が１つずつのレジデンスホテルで１人暮らしをしている。結婚せず１人で暮らしているため健康管理は簡単ではなさそうだ。林昌勇は「自分の体重は１０年以上８０キログラムと同じだ。毎朝欠かさずリンゴを食べ、夜食を控えながら適正体重を維持している」と明らかにした。




＜スターデート＞１６０キロの剛速球投げる林昌勇（２）

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