韓経:【コラム】ロッテ事態と評判社会=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.08 16:52
「検察の時間が来た」。今年6月、検察職員数百人がロッテグループを家宅捜索したという便りを聞いて頭をかすめた考えだった。経営陣と社員、企業の運命を検察に任せなければならない状況。予想どおりだった。家宅捜索は系列会社に拡大し、経営陣は相次いで召喚された。専門経営者が自ら命を絶つという痛ましいこともあった。オーナーたちも遠からず検察の調査室に行かなければならない。ロッテの支配構造の改善の核心であるホテルロッテの上場は挫折した。ゴルフ場もミサイル基地に出す直前に追い込まれた。検察の時間はそうやって3カ月が流れた。
検察の捜査が「政治的な意図」だったという主張に同意するつもりはない。ただしその前日である6月9日まで韓国社会を熱くしていたイシューをその後の数日間でロッテが全て飲み込んでしまったことは明らかだ。元職・現職の検事長をめぐる醜聞と検察に対する国民の怒り、島の村と江南(カンナム)駅で発生した女性を相手にした凶暴な犯罪、造船会社の不良などがそれだ。検察が政治的選択をしたのなら成功的だったと言うに値する。長年の政治的格言をまともに履行したのだから。「我が家に火事が起こったら消火を考えずに、他人の家に火をつけろ」。