<仏テロ>容疑者2人は偽装難民…ISが狙ったのは欧州の「難民の憎しみ」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.16 12:01
イスラム国(IS)によるパリのテロで欧州連合(EU)のトレランス(寛容主義)が揺らいでいる。13日(現地時間)に発生したパリ・テロで欧州の難民政策が試験台に上がる中でだ。フランス警察はパスポートと指紋分析の結果、テロ犯のうち2人がギリシャのレロス島で難民登録後フランスに入国したと明らかにした。難民の欧州流入関門であるポーランドはすぐに難民受け入れを中断し、ベルギー・イタリアなど欧州各国は国境を統制して警戒態勢を大幅に強化した。
欧州はこれまで人道主義的な立場で難民包容政策を展開してきた。だが今年、北アフリカやシリアなどから80万人を超える難民が欧州に集まって内部不満が急増している。フランスには3万人が入国した。オーストリアやスロベニアなど約10カ国は国境に電子鉄条網を設置するなど「難民障壁」を設置中だ。こうした状況で難民に偽装したテロリストの攻撃が発生した。難民を統制する「立派な大義名分」が作られたことになる。フランス極右政党である国民戦線(FN)のマリーヌ・ル・ペン党首は14日「直ちに国益のために国境を統制しなければならない」として「イスラム原理主義を根づかせないようイスラム機関を禁止し、不法移民者たちを追放しなければならない」と主張した。