【噴水台】これからは韓国のモーテルも明るく面白く、楽しくなるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.27 13:49
オンラインから出発して旋風的な人気を享受している「SNS詩人」ハ・サンウク氏(32)の詩集『ソウル詩』に時折目を通してみる。おもしろい。ユーモアや鋭い警句があって深い共感を呼び起こす。「いつも笑わせてあげたところで何なのだろう/毎日泣かせる奴のところに行くだろうに」というたった二行詩に、たとえ中年でも共感の微笑を浮かべない読者がいるだろうか。「いつも有難いあなただけど/バカみたいにイラつく」(アラーム)、「私にお前が/してくれたのは何だ」(手数料)、「私が違っているのか/私がだまされたのか」(美味しい店)も、思わず膝を打ってしまう。さらに読み進めると「特別な私達の子どもたちを/平凡な人間にするために/金を投入しているのではないだろうか」のような詩も出てくる。並みの才能ではない。
ハ・サンウク氏をまねて短い詩を一つ作ってみた。「実のところ/寝る所ではなかった」だ。詩の題名は? 「モーテル」だ。なぜこのタイトルをつけたのか、読者はすぐに推察できるだろう。全国津々浦々、夜になれば派手なネオンを誇っているあのラブホテルのことだ。純真な夫婦が1日宿泊するためにモーテルを訪れて時間制の客ではないという理由で断られた話、引っ越し期間に子どもたちとモーテルの世話になって驚いた主婦の話は近頃でも耳にする。