【時論】THAAD議論「非決定の決定」で乗り越えよう=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.23 13:49
高高度ミサイル防衛(THAAD)をめぐる議論が熱い。北朝鮮の核抑止の側面だけならば決めやすい。北朝鮮の核ミサイル攻撃を防げるならば反対する理由はない。技術的性能と正確性が立証されていないという一部の反論はあるが、それは安保と抑止をよくわかっていない声だ。THAAD配置で北が既存の攻撃計画をためらうだけでそれは成功だ。費用はその次の問題だ。
しかし安保は抑止だけで完全にはならない。軍事力と武器だけで絶対安保は保証されない。THAADが北朝鮮の核の脅威を効果的に抑止するとしても北朝鮮の核問題を解決するための別の努力が放棄されることはない。THAADだけ配置すればまるで北朝鮮の核問題がすぐにさっぱり解決されるかのように扇動するTHAAD万能論はそのため無責任だ。外交と交渉、説得と圧迫を通じた北朝鮮の核問題改善努力が依然として必要な理由だ。6カ国協議再開には無関心なまま北朝鮮の核交渉を無用のものとして片付けTHAAD配置にばかり熱を上げるのは軍事主義の極端にすぎない。