韓国だけが急拡散…口蹄疫ミステリー(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.01.07 11:44
この冬、世界でも韓国だけで激しい口蹄疫がはびこっている。昨年11月28日に慶尚北道安東(キョンサンブクド・アンドン)で初めて発生してから、全羅北道(チョンラブクド)、全羅南道(チョンラナムド)、慶尚南道(キョンサンナムド)、済州道(チェジュド)を除く全国が口蹄疫の勢力圏に入った。埋却処分された牛と豚だけで100万頭を超え、埋却場所を確保するのも厳しい状況だ。被害額も雪だるま式に増えている。時価補償額だけで6000億ウォンを超える。ワクチン接種費用だけで数十億ウォン、防疫装備とスタッフ動員にも数千億ウォンの費用がかかった。政府関係者は、「直接被害額は1兆ウォンで、景気低迷など間接被害まで合わせれば金額はさらに増えるだろう」と話す。
隣接する台湾と中国、モンゴル、ロシアなどでも昨年に口蹄疫が発生しているが、韓国ほど激しくはなかった。日本も昨年4月に宮崎県で口蹄疫が確認されたが、他の地域には拡散しなかった。それならば韓国だけ“統制不能”が懸念されるほど口蹄疫が広がった理由は何だろうか。
専門家らは全国的に移動する糞尿回収車と飼料供給車を挙げる。これらの車両が全国を回りながらウイルスを伝播しているということだ。実際、安東で初めて発生してから10日以上慶尚北道外に出なかった口蹄疫は、12月中旬から京畿道(キョンギド)北部を中心に急速に広まった理由は糞尿回収車のせいだというのが国立獣医科学検疫院の暫定疫学調査の結果だ。