【コラム】核主権を話す時ではない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.01.22 15:32
韓国原子力研究所の科学者は00年初め、密かに原子蒸気レーザー同位元素分離(AVALIS)方式でウラン濃縮実験を3度行った。 実験で得た0.2グラムのウランの純度は平均10%、最高77%だった。 04年9月、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務総長はこの事件を理事会に報告する準備をした。 韓国政府は事務総長3選に向けた運動をしていたエルバラダイ総長に対し、その事件をIAEA理事会に回付すれば3選を阻止する運動を行うと脅迫した。 エルバラダイ総長は韓国政府の脅迫と懐柔に屈服せず、事件を理事会に報告し、韓国政府は「一部の科学者が学問的な好奇心からこうした実験を行った」と釈明した。
朴正煕(パク・ジョンヒ)大統領が核兵器の開発を決心したのは1972年。 韓国は1973年、フランスに核燃料再処理施設と実験用原子炉を注文した。 しかし米国が韓国とフランスに圧力を加えた。 韓国とフランスは再処理施設の取引をあきらめた。 韓国は1980年代にもリン酸塩(phosphate)からウラン酸化物を抽出する実験に成功した。