【グローバルウォッチ】目まぐるしく展開する北朝鮮情勢(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.03 16:22
北朝鮮を観察してきた専門家はここ3週間、目が回っていたことだろう。憲法裁判所が朴槿恵(パク・クネ)大統領の運命を準備している渦中に、北朝鮮のミサイルテスト、トランプ大統領の「ツイッター政治」、金正男(キム・ジョンナム)暗殺ニュースが次々と入ってきた。われわれは何を知ったのだろうか。
異論の余地なく最も重要な事態の展開は、中国が先月18日、北朝鮮産石炭を年末まで輸入しないことを決めたことだ。北京は禁輸措置を通じて国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議2321号を履行しようとするもので、他の意図はないと主張した。安保理決議2321号は北朝鮮が輸出できる石炭の年間総額(4億90万ドル、約458億円)あるいは総量(750万トン)を制限するものだ。北朝鮮石炭の主な輸入国元は中国だ。私の推算では、上限線に至る時まであと4、5カ月はかかると予想していた。中国の今回の決定には特別な意味が含まれている可能性がある。