韓国の厠庭園が世界最高の花博覧会で1位(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.01 16:09
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無の哲学が込められた「解憂所」。 作家ファン・ジヘ氏は「韓国で作った建物、石を運ぶのが大変だったが、植物を通関させるのが最も難しかった」と語った。 韓国原産植物は8種しか持ち込めなかった(写真=チョ・ソンヒ氏提供)。
糞尿が大切なものと考えられていた時代があった。 堆肥となった糞尿は食糧を育てた。 人間が自然の循環から抜け出していなかった時代の厠が、世界的な花博覧会で光を放った。 24-28日にロンドンで開かれた「2011チェルシーフラワーショー」のアルチザン(artisan)庭園部門で、韓国作家ファン・ジヘ氏(36、環境美術家グループ「ミュム」代表)が最高賞(金メダル)を受けた。 作品名は「解憂所(Hae woo so)」。 副題は「心を無にする-韓国の伝統厠」だ。
屈んでこそ入れるような素朴な厠。そこにつながる狭い道、コケが生えた石垣、その石垣に見える風穴。 小さな空間だが、韓国的なものを遺憾なく見せている。 捨てられたように置かれた素朴な便器、照明はもちろん、韓国の草木も外国人の目にはエキゾチックに移ったはずだ。 生命の還元と無の哲学が込められたこの小さな庭園はBBCで一日に4度も放送された。 カミラ夫人(コーンウォール公爵夫人)らロイヤルファミリーも絶賛した。 作品は英グリーンピースに寄贈され、その庭を守ることになる。