【時視各角】原子力発電所より恐ろしい粒子状物質=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.23 15:40
運命的に交わることのできないものがある。数学では排反事象(exclusive events)と呼ぶ。サイコロを投げて偶数が出てきたとすれば、その時奇数である3が(一緒に)出る確率は0なのと同じだ。粒子状物質縮小と脱原発がちょうどそのような関係だ。2つとも大統領の公約だが、運命がお互いを引き離した。大統領は粒子状物質を任期内に30%減らすと言い、脱原発も約束した。政権スタート1年半が過ぎて現実を見ると遠い夢、その2つは互いに排反事象の関係だったことが確認されている。
脱原発を押し進めるとかえって石炭火力発電が増えた。昨年30%だった原子力発電の割合がことしに入ってから9月末まで26.8%に減ると昨年38.7%だった石炭火力発電は41.9%まで増えた。電気が足りなければの安い電力から先に稼働させる経済給電の原則のためだ。石炭火力は同じ量の電力を生産した場合、温室ガスと粒子状物質を最も多く排出する。石炭発電は粒子状物質の主犯3位(15%)だ。石炭発電を減らさなくては粒子状物質を解決することはできない。そうするためには脱原発をあきらめるか緩和しなければならない。減少した原子力発電所に代えるためには新再生エネルギーはまだまだだ。設備も不足していて不安定で基底発電として使うことはできない。それでもLNG発電を大幅に増やせば電気料金が暴騰する。色々な理由から受け止めきれない。粒子状物質か脱原発か、どちらかひとつはあきらめなければならないということだ。どちらをあきらめるべきか。