韓経:【社説】準租税で20兆ウォン…誰がこんな国で企業をするのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.09 11:19
崔順実(チェ・スンシル)容疑者が主導したミル・Kスポーツ財団に53の企業が774億ウォン(約70億円)を出したことが明らかになった中、企業がこれと似た形でさまざまな名目で負担する準租税が年間20兆ウォンにのぼるという。韓国経済新聞が企画財政部の資料と国税統計年譜などを分析した結果だ。昨年は法定負担金(13兆4000億ウォン)、寄付金(6兆4000億ウォン)、強制性債券(2000億ウォン)などを合わせると約20兆ウォンとなり、年間法人税負担額(45兆ウォン)の半分に近い。ここに社会保険料43兆5000億ウォンまで加えると64兆ウォンにのぼる。
寄付金は「取られる」場合がほとんどだ。崔順実容疑者が関連する両財団への出捐金のように自発的な形をとるが、政権の顔色を眺めながらやむを得ず出すということだ。セウォル号寄付、冬季オリンピック協賛金、災害寄付、不遇隣人支援寄付などのすべてがそうだ。歴代政権のあらゆる国策事業の資金もこうした形で徴収された。政府の予算を使うところに企業が出した資金を投入することもある。市民・社会団体も機会さえあれば後援、寄付名目で企業の金を取る。拒否する場合は告発やデモをするため、やむを得ず応じるという。