「海外経験をするのが難しい環境の大学生と未就業青年のために海外インターンの機会を来年から積極的に提供したい。新政権の国民幸福ビジョンを現場で実現しようとする努力の一環だ」。

ユ・ヒョンソク国際交流財団（ＫＦ）理事長（５０）の抱負だ。ユ理事長は学界の公共外交専門家として活動していたが、５月に外交部傘下・国際交流財団の首長に就任した。延世大政治外交学科を卒業したユ理事長は、統一部政策諮問委員、外交部自体評価委員を務め、最近までは慶煕大政治外交科の教授だった。２０１０年から国際交流財団公共外交フォーラムの委員を引き受けた。

公共外交について、ユ理事長は「政府や財団だけの力ではできない」とし「公共機関・企業・大学が協力する公共外交を積極的に推進する」と述べた。ユ理事長は「世界の人の心をつかむ公共外交は、国際交流財団のソフトパワー外交と国際協力団（ＫＯＩＣＡ）のハードパワー外交の両輪が回る時にシナジー効果が出る」と強調した。

ユ理事長は海外インターンは厳しい環境にいる青年に海外経験と雇用の機会を提供するもので、国民幸福時代を実現するのに寄与すると強調した。財団は▼中国を含む約５０カ国・１５０大学に設置された韓国学研究所の補助要員▼大英博物館など１０カ国・２７個の有数博物館の韓国室補助要員▼海外図書館司書補助要員▼海外主要シンクタンクのインターン－－などを考えている。財団は該当人材を選抜し、自主的に外国語などを教育した後、海外に派遣する計画だ。

特定大学だけが実施してきた外国人のための韓国学オンライン画像講義（ｅ－ｓｃｈｏｏｌ）も大学ではなく米国・欧州などのさまざまな拠点に拡大する計画だ。より多くの外国人が時間・空間に制約されず受講できるようにするということだ。昨年末を基準に財団は２３カ国・５３大学で１１４個のオンライン画像講義を提供した。

ユ理事長は「国内で多文化家庭が急増し、国民の“グローバルシチズン”（地球村市民）としての素養強化が必要な時期」とし「国内に文化院がなかった駐韓大使館が自国の文化を私たちの社会に紹介できるよう空間を積極的に提供する」と明らかにした。