<駐韓米大使襲撃>容疑者の自宅で金正日の著書見つかる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.07 09:37
刃物を持ってリッパート駐韓米国大使(42)を襲ったキム・ギジョン容疑者が殺人未遂などの容疑で6日、ソウル鍾路(チョンノ)警察署に拘束収監された。ソウル中央地裁のイ・スンギュ令状担当判事は「拘束の理由と必要性が十分にある」とし、令状を発行した。
ソウル西大門区にあるキム容疑者の自宅兼事務室に対する家宅捜索では、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の著書『映画芸術論』と利敵表現物と疑われる北朝鮮の原典5、6冊も確保された。検察と警察はこの部分が国家保安法違反容疑に該当するかどうか捜査している。特にリッパート大使襲撃事件を「テロ」と規定し、共犯・背後・単独犯行などすべての可能性を開いて捜査する方針を固めた。
ソウル地方警察庁捜査本部は6日午前4時ごろから9時間、キム容疑者の居住地などを家宅捜索し、5、6冊の北朝鮮原典を確保したが、この中には利敵性が濃厚なものもあるという。ユン・ミョンソン鍾路警察署長は「コンピューターハードディスク、USB、フロッピーディスクなどデジタル証拠146点と図書17点、刊行物26点、印刷物23点など219点を確保した」と述べた。また通信社と金融機関の家宅捜索を通じて入手したキム容疑者の1年分のスマートフォン通話内訳とメール送受信内訳、口座取引内訳も分析している。