韓経:【コラム】世界経済の「日本化」を懸念する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.16 10:57
先月、国際通貨基金(IMF)は今年の世界経済成長率予測値をまた3.1%に下方修正した。IMFは昨年1月、今年の予測値を3.7%で始め、3カ月後でこれを3.8%にやや上方修正した後、4回も引き下げた。そのたびに中国経済の転換によるハードランディング懸念、原油など原材料価格の下落、テロ・難民問題など地政学的なリスク、6月の英国の欧州連合(EU)離脱決定まで、さまざまな要因を下方修正の根拠として提示した。
成長の期待が低下すれば、中長期的には経済主体の消費・投資減少につながり、潜在成長率の低下を招くおそれがある。一方、英国のEU離脱の実質的余波は徐々に広がるが、英国とEUの交渉が順調に進まなければ貿易障壁の強化および金融市場の変動性と不確実性が強まり、来年の成長率が当初の3.4%から2.8%に低下する可能性があると、IMFは警告している。