「追撃型成長から創意性に基づく先導型に」。朴槿恵（パク・クネ）政権のキャッチフレーズである創造経済の実現計画が５日発表された。前日鄭ホン原（チョン・ホンウォン）首相の主催で開かれた閣僚会議で確定した内容だ。先月１５日、玄オ錫（ヒョン・オソク）経済副首相兼企画財政部長官が発表した『ベンチャー・創業資金生態系の好循環方案』に含まれている▲創業生態系の造成▲ベンチャー・中小企業支援策、など２種類の戦略を出したのに続き、この日は▲新産業・新市場のための成長動力創出▲グローバル創意人材養成▲科学技術・情報通信技術（ＩＣＴ）革新力量の強化▲創造経済文化造成、など計６大戦略が追加された。具体的な数値が不足し大きな絵だけを見せてアクションプランが不十分だという指摘も出る。未来創造科学部のノ・ギョンウォン創造経済企画官は「今月から８月以降までに具体的な細部の実践計画が相次いで発表される」と話した。

◇政府の計画を精査すると

ビタミンは私たちの体の活力のために必須の物質だ。体内でつくられないものが大部分なので外部から吸収しなければならない。韓国政府は科学技術とＩＣＴを活用して農業（Ａ）・文化（Ｃ）・環境（Ｅ）・食品（Ｆ）・政府（Ｇ）・インフラ（Ｉ）・安全（Ｓ）分野を含む『創造経済ビタミンプロジェクト』を稼動することにした。

スマート機器によって農作物の栽培状況をリアルタイムに確認する『スマートファーム』（農業分野ビタミンＡ）、バーコードにスマートフォンをかざせば牛の生育場所や処分日時などがすぐに分かる『長水韓牛電子ラベル』（食品分野ビタミンＦ）などが今後育てなければならない代表的なビタミン事例だ。ノ・ギョンウォン企画官は「未来部は部署間の融合を支援して既存産業に活力を吹き込む創造経済のビタミン的な役割をするだろう」と強調した。

多様なビタミンプロジェクトの成功事例を発掘するためのキーワードは、創意性と融合、そして負担のない事業化だ。誰でもひらめくアイディアがあれば投資を受けて創業でき、文化的な要素または近隣分野と融合して、新しい価値を創造する生態系をつくることが未来部の提示する青写真だ。過去のようにベンチャーブームを起こすためにハードウェアインフラを拡充するという内容はない。むしろソフトウェアとインターネットを基盤とする新産業の創出に集中する。関連教育を強化してセキュリティー専門担当者も２０１７年までに５０００人を養成する。音楽・映画・ゲーム・アニメーション（キャラクター）・ミュージカルなど“５大キラーコンテンツ”を中心にデジタルコンテンツを育成する方針だ。


韓国政府の創造経済アクションプラン…現場は「内容不足」（２）