【コラム】「四流政治」の不当な圧力に屈服するな=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.12 11:33
1995年4月13日、中国を訪問中だった李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン会長は爆弾発言をした。「間違った行政規制と権威意識がなくならない限り21世紀に韓国がリードすることは想像できない。韓国の政治は四流、官僚と行政組織は三流、企業は二流だ」。韓国社会に大きな波紋を起こした「北京発言」だ。当時の金泳三(キム・ヨンサム)政権は立腹し、サムスンは苦境に立たされた。だがこの発言は逆に多くの人の共感を呼び起こした。
20年余りが過ぎたいま、韓国政治はいまだ四流水準にとどまっている。競争のない「井の中の蛙」だった政治の時計が反対に進んだためだ。与野党が9日に朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾訴追案を通過させたことで憲政史上2番目に大統領権限が停止された。大統領は私人に秘密文書を流出し企業から寄付金を集めるために職権を乱用したという容疑を受けている。弾劾の嵐の前で政治は道に迷って右往左往する。韓国が風前の灯火も同然の境遇なのに政治はビジョンを提示するより政争に集中している。独裁・権威主義時代に起きていたことがいまでも繰り返されている。