韓経:【コラム】中国メディアの分別なきTHAAD報復論(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.16 10:49
人民日報と環球時報が「THAAD配備を阻止するために韓国に経済報復を加えよう」という主張を出すたびに苦笑いする。思考の狭量をこえて無知の壁を感じることになる。中国メディアは当局の報道機関に過ぎないので、メディアの無知はまさに当局の無知であろう。「経済報復論」は国際貿易に対する飲み屋レベルの談話だ。中国がT-Bond(米国の長期国債)を売り払ってしまえば米国を壊滅させられるという主張と似ている。韓国に対する貿易報復は中国の損失にすぎず、中国の経済危機を可視化する一種の激発ポイントになるという事実をあえて教えなければならないのか。
市場取引を恩恵授与や略奪だと考える者は、国際貿易がいかにして繁栄と平和を保障するのかを知らない。国内にもそのような愚か者が多い。親中左派もそのような部類だ。7月までに韓国と中国は計1171億ドルを売買した。輸出が685億ドル、輸入が486億ドルで韓国の200億ドルの黒字だ。取引は常に買う側が大声を上げる。中国がこの貿易黒字を韓国に対するTHAADテコで活用してみるという主張はもっともらしく聞こえる。しかしT-Bondの話のように愚かな算法だ。