【取材日記】サムスン電子の素早いリコールは「準備された戦略」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.08 13:16
リコールを宣言したが株価は上がっている。1兆5000億ウォン(約1400億円)から2兆ウォンの損失が予想されるという分析が色を失うほどだ。サムスン電子とバッテリー爆発で問題になった「ギャラクシーノート7」のリコールの話だ。160万ウォン台を維持した同社の株価はリコール検討の話が初めて出てきた今月1日に158万ウォン台に下落した。しかしその後は安定を取り戻し、3取引日連続で上昇して再び164万ウォン台に上がった。7日の終値は162万ウォン台だ。
製品をしっかりと作って発売できなかったサムスン側の過誤は明白だ。それでも市場が予測より衝撃をあまり受けなかった理由はサムスンが素早いリコールを決めたからだ。サムスン関係者は「過去の海外の事例を参考に、反面教師にしようとした」と話す。