資金市場冷え込み、円高の逆風で実質効果わずか(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.05.09 14:36
今年に入ってから新たな伏兵まで現れた。円高だ。世界の景気鈍化と原油安、中国の成長の勢い鈍化が絡み合って日本円を安全な投資先として資金が集まり、円は上がり始めた。日本企業の輸出競争力は落ち、物価上昇率の目標値(2%)達成も難しくなった。
3年間の量的緩和で220兆円をばらまいた黒田総裁が、もう1つの非伝統的な金融緩和カードを持ち出した。1月29日に日本銀行史上初のマイナス金利を導入したのだ。都市銀行が預けた支給準備金にマイナス0.1%の金利を適用した。「黒田サプライズ」だった。欧州中央銀行(ECB)およびスイス・スウェーデン・デンマーク中央銀行と共にマイナスの領域に足をふみ入れたのだ。