【社説】次元が違う北朝鮮のムスダン脅威に備えるべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.24 15:41
北朝鮮の6カ国協議次席代表の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務省米州局副局長が昨日、「ミニ6カ国協議」と呼ばれる第26回北東アジア協力対話セミナーで「6カ国協議は死んだ」と述べたのは、核・ミサイル挑発に対する国際制裁にもかかわらず核放棄はないという北朝鮮の意志を世界に再確認させるものだ。これは北朝鮮が5回の失敗を踏んで23日ついにムスダン中距離弾道ミサイル(IRBM)試験発射に成功したことに高揚した対応でもある。
実際、ムスダンの発射成功は韓米同盟にとって今までとは次元が違う脅威として迫ってくる可能性がある。何よりも韓半島有事の際に派遣される迅速展開軍が駐留している沖縄米軍基地はもちろん、B-2ステルス爆撃機、B-52長距離戦略爆撃機など米軍戦略資産が集結したグアムアンダーソン基地が射程圏に入ることで、戦争初期に守勢に回る危険がある。またミサイルが高度1000キロ以上に上昇飛行した後、爆発なく落ちたということは、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の核心技術である大気圏再進入技術に相当な進展を遂げたと見るしかない。