【取材日記】原発解体産業、韓国政府の話通りに次世代産業になるか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.17 10:44
祝うべきことなのかよくわからない。韓国東南圏に初めて作られるという「原子力発電所解体研究所」の話だ。
産業通商資源部は15日、釜山市機張郡(プサンシ・キジャングン)の古里(コリ)原子力発電所で韓国水力原子力と自治体代表が集まる中で原発解体研究所設立に向けた了解覚書(MOU)を結んだ。原発解体産業の前進基地になる研究所を古里原発に軽水炉担当、慶州(キョンジュ)に重水炉担当としてそれぞれ設置するという内容だった。韓国政府が脱原発政策を推進し原発解体産業を新たな収益源として育成することにしたのに伴った手順だ。記者はこの日の行事が3種類の側面で苦々しかった。
まず本当に「新たな収益源」なのかという点だ。政府は原発解体産業が「ブルーオーシャン」だと紹介した。すでに稼動を止めた古里原発1号機をはじめとする国内原発30基の解体市場規模だけで22兆5000億ウォン、現在稼動中である世界の原発453基の解体市場規模は550兆ウォンに達するというのが政府の説明だ。