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【時視各角】グッドコップ、バッドコップ、中国コップ=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.12 14:35
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第二、戦略の問題だ。韓国はTHAAD(高高度ミサイル防衛)報復で20兆ウォン(約2兆円)以上の被害を受けた。それなのに謝罪の一言もなく「3不」を受け入れた。それなら、少なくとも訪中を控えて誰でも「中国は韓国に遺憾を表わすべきだ」とか「北朝鮮の原油供給を中断しないなら双中断や双軌並行の議論は問題外」と叫ぶ「バッドコップ」がいて当然だった。そうしてこそ何か成果を上げる名分ができ、カモだと軽く見られることもなかっただろう。だが、韓国の政界、青瓦台、外交部はどこも「中国コップ」だけになろうとした。米国には大声を出していた彼らが中国に向かっては言葉どおりダチョウのように頭を砂に埋めた。

だから中国が上から目線で「共同声明に中国のTHAAD反対の立場を入れよう」と強気に出たのだ。被害者が強く言うべき「THAAD報復」は消え、加害者の「THAAD反対」だけが残った主客転倒の、盗っ人猛々しい態度だ。混乱の大韓帝国時代、ルーズベルト米大統領は「韓国人は自分のために拳ひとつ振り下ろすことができなかったではないか」と嘲笑した。「友情は自分自身を守る力を持った者同士が結べるもの」とも言った。屈辱だった。112年が過ぎた今、おそらくトランプも同じように考えているだろう。皆が我々の出方を見守っている。

 
このすべての負担は文大統領の役割となった。6月の韓米首脳会談当時、文大統領はトランプに「我々はろうそくから誕生した政権」という言葉を繰り返した。国民世論を最大限に傾聴するほかないという主張だった。THAAD配備延期もそのような論理でかわした。それなら今回、習主席にもこのように堂々と物申すべきだ。「韓国国民がTHAAD報復で受けた打撃を知っているのか。中国の立場を聞きたい。『ろうそく政府』の指導者として、私もぜひとも聞かなければならない」。

「これが国か?」で大統領になったのなら、今は「これが国だ!」を見せる番だ。

金玄基(キム・ヒョンギ)/ワシントン総局長


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