復活祭を迎え、天主教ソウル大教区長のヨム・スジョン枢機卿は２０日午後２時、ソウル鍾路区嘉会洞の聖堂で、約７００人の信者が出席した中、「復活大祭日ミサ」を行った。ヨム枢機卿は「セウォル号の犠牲者と行方不明者のために祈る。本当に残念なことで、胸が痛む。特に、保護者の心を神が慰めることを祈る」と哀悼した。改新教界はこの日午前５時、ソウル延世大野外劇場で約１万人が参加し、「２０１４韓国教会復活節連合礼拝」を開いた。朴槿恵（パク・クネ）大統領は連合礼拝に送ったメッセージで、「尊い命を失われた方々と遺族、行方不明者と家族、そして悲しむ国民に、神の慰めがあることを祈る」と述べた。

仏教曹渓宗は釈迦誕辰日（５月６日）の行事を大幅に縮小する予定だ。燃燈会行事も規模を減らし、厳粛な雰囲気で進める。円仏教は１８日、ソウル黒石洞の円仏教ソウル会館で、約５００人が参加して特別祈祷式を開いた。

各種行事・公演・競技の中止・延期も相次いだ。ソウル市は２０日に開かれる予定だった「光化門希望分け合い市場」行事をキャンセルした。韓国馬事会（ＫＲＡ）は２０日に予定されていたソウル・済州競馬をはじめ、２５－２７日の競馬休場を決めた。２３、２４日の競艇、２５－２７日の競輪もキャンセルとなった。

新体操のソン・ヨンジェはエキシビジョン（２６－２７日）を９月のアジア競技大会後に延期した。イーランドグループは約２万人が参加する予定だったマラソン大会（２０日）を無期限延期とした。サムスンエバーランドの桜祭り（１８－２０日）もキャンセルとなった。歌手イ・ムンセは１９日に予定されていた天安でのコンサートを、イ・スンチョルは江陵でのコンサートをキャンセルした。イ・スニ、イ・ジョンらもコンサートを中止または延期した。

一方、企業からはミネラルウォーター・インスタントラーメン・パンなど生活品や毛布・薬品など救護品の支援が続いている。支援を外部に知らせるのは控える雰囲気だ。“静かな支援”が増え、珍島体育館の不明者家族と救助隊員・ボランティアメンバーのための生活必需品供給には特に問題がないとみられる。


＜韓国旅客船沈没＞エリザベス女王「英国民と一緒に祈る」（１）

【特集】韓国旅客船「セウォル」沈没事故