【コラム】北朝鮮、青瓦台の珍島犬の尻尾を見よ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.29 14:40
米国大統領選候補が欠かさず撮る2枚の写真がある。1枚は猟銃を持って狩猟をする写真だ。米国に散在している銃器は約2億7000万丁。全米銃器協会(NRA)会員は500万人を超えた。悲劇的な銃の惨事にもかかわらず銃器所有の熱風は一層強まった。冷遇し難い票田だ。もう1枚は犬と遊び回る写真だ。米国家庭の40%が犬を育てている。犬を抱きしめて「あ、あの候補は温和で信じられる」というイメージを植えつける。犬アレルギーがある候補さえ抗ヒスタミン剤を投与しながら子犬とじゃれあう写真を撮る。
最近、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の記事中で朴槿恵(パク・クネ)大統領の珍島(チンド)犬、“セロム”と“希望“を扱ったものがとりわけ目につく。“実勢を認証する犬”だということだ。官邸にしばしば出入りする要人には尻尾を振って、見慣れない訪問者には荒っぽくふるまうという。以後、青瓦台と官界には異色の風が吹いているという。家でこっそりと珍島犬を育てる。官邸に行く時に珍島犬が駆けよってくるきまり悪い場面を避けようとする自己救済策だ。珍島犬は、珍島犬の臭いがする人には尻尾を振るという民間俗説にともなう人生の知恵だ。