朴仁妃は先日、新しい家族も迎えた。生後４カ月のゴールデンレトリバーだが、「リオ」と名付けた。朴仁妃は「リオが私たち夫婦の長男。私たちは今、リオに夢中になっている。子どもは私が自分で世話ができる環境で欲しいので、当分は２世の計画を持たないことにした」と話した。

１０日にリオとともに米国に出国した朴仁妃夫婦はラスベガスの家で冬を過ごすことにした。毎年の現地練習だが、今年は気持ちが違う。朴仁妃はまた新しい目標を決めた。「昨年末、殿堂入りのポイントをすべて満たした時は『目標を達成したので一日一日が幸せで、成績もさらによくなるだろう』と考えた。しかしプロの世界はそうではない。目標なく楽しみながらツアー生活をするというのはプロとして絶対してはいけないことだという点を悟った」。

朴仁妃の新しい目標は世界ランキング１位奪還と２０２０年東京五輪への挑戦だ。「時々、夫と冗談のように話すが、『来年は全英女子オープンで優勝できればいい』と話すとそうなった。また『他の大会はすべてだめでも五輪で金メダルさえ取れればいい』と話すと、本当に他の大会では成績がで出ない一年を過ごした。最近の３、４年間、強く望んでいたことはすべて実現した」。

朴仁妃は「現実性がない話だと思っていたことを実際に経験すると、不可能ではないことを感じた。だから夢は大きく設定するのがよいようだ」と話した。続いて「４年後の五輪は太極マークを付ける競争自体が難しいが、２連覇を目標にしたい」と覚悟を語った。

朴仁妃の２０１７年シーズンの最初の大会は２月末に開催されるホンダＬＰＧＡタイランドになる可能性が高い。「以前のように３０近い大会に出るのは容易でない。スケジュール管理をしながらメジャー大会を中心に出場する計画だ。五輪を経験しながら短期間に集中して練習する方法が効果的だということを知った。うまくコンディションを調整しながら、よいゴルフができる姿で長く残りたい。私がこの世界でこれ以上通用しないと思えば、その時が退く時になるだろう。それまでは毎年努力する姿を見せたい」

朴仁妃は自分の目標をすべて達成しながらも、多くの夢を抱いて努力する謙虚な姿勢を見せた。やはり「ゴルフ女帝」は何かが違っていた。（中央ＳＵＮＤＡＹ第５０９号）


＜ゴルフ＞「世界ランキング１位奪還、東京五輪の金メダルが目標」（１）