<チャイナインサイト>「海の平和」なくして韓中の真の平和もない(3)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.29 11:40
違法漁業は南北中立水域である漢江(ハンガン)河口、北方限界線(NLL)、北朝鮮の東海(日本名・日本海)水域まで拡大している。NLL周辺水域に進出する中国漁船は1日平均約200隻。夜間や気象悪化を機会にしてNLLから5~6カイリ侵犯して底引き網などで貝類、エビ、雑魚、ワタリガニなどを根こそぎ持って行く。
これら漁船は南北の対立状況を利用し北朝鮮海域に逃走するのが常で、取り締まりに抵抗するために組織的な暴力を行使したりもする。無理な取り締まり時には海洋警察要員のNLL越境と拉致の危険まである。2004年に始まった中国漁船の東海進出規模は年間で最大1300隻まで拡大している。北朝鮮との合意により年間入漁料は約1500万ドルから4800万ドルと推定される。しかし許可を受けた漁船の数より3倍の中国漁船が進出しており、ほとんど根こそぎに近い操業をする。