<ソチ五輪>キム・ヨナの引退舞台「アイスバーグ」、氷質が変数…ロシア選手に有利(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.06 10:46
キム・ヨナはソチ五輪で初めてアイスバーグの氷上に立つ。一方、リプニツカヤはここで国内大会を数回行っている。チョン・ジェウン大韓スケート連盟フィギュア審判理事は「ロシアで開催される五輪だからといって、ロシア選手にホームアドバンテージを与えるのは原則的に不可能。審判は今大会もキム・ヨナの演技を最も期待している」とし「しかしアイスバーグの氷質に慣れているというのがリプニツカヤには有利だろう。選手は氷質のわずかな差にも非常に鋭敏になる」と説明した。
ISUが規定したフィギュアスケート場は規格(横56-60メートル、縦26-30メートル)を制限しているだけで、氷質に関する条項はない。氷質は選手が感じる細かな差にすぎない。しかし瞬時に2、3回転するフィギュア選手には決して小さなことではない。キム・ヨナは昨年12月クロアチア・ザグレブで開かれたゴールデンスピン・オブ・ザグレブ大会で氷質に慣れず、ジャンプに苦労した。ショートトラック競技を終えた後、アイスバーグがどんな氷質を維持するのか、またキム・ヨナがどれほど適応するかがカギだ。
2009年に着工されたアイスバーグには4390万ドルの建設費が投入された。約1000人の作業員が2万トン近い巨大な氷山を作った。5階まで続く観客席は計1万2000席。現在ショートトラック選手が練習し、入場者はいないが、大会が始まればロシア人の声援が響く。観客の熱烈な応援もリプニツカヤに有利に作用するとみられる。自国の選手が優れた演技を見せ、観衆の呼応も良ければ、審判にも少なからず影響を与えるはずだ。