<チャイナインサイト>「海の平和」なくして韓中の真の平和もない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.29 11:39
離於島は済州道(チェジュド)の馬羅島(マラド)から南西に149キロメートル、中国の蛇山島から287キロメートル、日本の鳥島から276キロメートルの距離に位置する。離於島は島でなく常時水に浸かっている水中暗礁だ。離於島を「島」「領土」などと表現するのは法的概念というよりは情緒的心理を込めたものだ。
離於島に対する正確な国際法的解釈は「水深4.6メートルの水中暗礁」という地形的特徴と「地理的位置」を通じてアプローチしなければならない。離於島はどんな多様な海洋境界画定シナリオに基づいても韓国の水域内に位置することになる。中国政府が展開する「韓国の一方的行動に反対する」という論理は中国の利益を最大限確保しようとする意図から出るものだ。
韓中間の離於島をめぐる対立に「領土」問題が介入する余地はない。徹底して国際法に基づいた海洋境界画定の問題だ。中国の主張に対する韓国のメディアの対応方向もやはり相当部分矯正する必要がある。一部では離於島に人工島を建設して周辺国との交渉に活用しようという主張も提起する。これは法的合理性を欠いているだけでなく、周辺国との理性的交渉を難しくする稚気にすぎない。