【取材日記】観光部の対応で中国人ダンピング観光はなくなるのか

【取材日記】観光部の対応で中国人ダンピング観光はなくなるのか

2018年05月16日10時48分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  貧しい暮らしの中で大きな儲けものをした場合、「空の家に牛が入る」と表現する。2011年に200万人にすぎなかった中国人観光客が5年間で800万人に増えたのがそうだ。旅行業は役割が分かれている。中国の旅行会社が現地で観光客を募集し、観光客が韓国に入ってくれば韓国の旅行会社がサービスをする。正常な流れなら客から旅行料金を受けた中国の旅行会社が韓国に費用を支払わなければならないが、競争が激しくなると主客が変わった。韓国の旅行会社が中国の旅行会社に観光客の人数に合わせて支払う「人頭税」はこのように発生した。

  牛にもマイナスはなかった。韓国に行けば「本物」のブランド品を中国よりも安く購入でき、塗りさえすれば韓国女優のようになりそうな韓流化粧品がたくさんある。ここまでは問題がなかった。とにかく免税店は韓国の製品を売り、旅行会社は免税店が支払う送客手数料で稼ぎ、中国人旅行客はそれなりに満足するのだから。

  しかし中国産の牛は牛追いよりも商売上手だった。免税も加え、免税店・旅行会社が配る割引クーポン・商品券を通じて韓国産化粧品を安く買い、中国に運んで売ると利益が生じた。当初は一部の業者の専有物だったが、今では韓国を訪れる相当数の中国人がこういう方法を使う。微信(WeChat)のアカウントさえあれば誰でもできる。牛追いは牛を動かすためにさまざまなことをするしかなかった。牛が牛追いの上の立場になったのだ。今になって免税店・旅行会社は手数料・販管費の増加に不平を言う。商人のターゲットになった韓国化粧品も結局は被害を受けるしかない。韓国製品を微信などで安く買えるのに誰がデパートに行って定価で買うだろうか。

  最近、中国の団体観光客が増え、ソウル4泊で288元(約5000円)の格安商品が登場したという記事(中央日報5月4日付)に対し、読者は「惨め」という反応を見せている。ちょうど文化体育観光部は15日、格安・低質商品を販売する旅行会社を厳しく処断すると明らかにした。中国団体観光を扱う担当旅行会社制度を通じて問題がある旅行会社は追い出すという内容だ。業界の対応はさまざまだ。担当旅行会社を買収・合併したり、名前だけの社長を置いて新しい法人を設立したりする。追放に備えて法人をいくつか出す旅行会社もある。業界に広まっているこうした手法を文化体育観光部の担当者が知らないはずはない。徹底的に管理・監督をしなかったため問題が繰り返されているのだ。その原因を知りながらもまた「厳罰」の話ばかりしている。

  キム・ヨンジュ/産業部記者
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