<囲碁>アルファ碁に善戦した日本の「巨峰先生」井山裕太九段

<囲碁>アルファ碁に善戦した日本の「巨峰先生」井山裕太九段

2018年01月11日16時24分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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来月LG杯の決勝を行う日本ランキング1位の井山裕太九段。井山九段は最も尊敬するプロ棋士に趙治勲(チョ・チフン)九段を選んだ。(写真=日本棋院)
  「日本が長い間世界大会で成績を出せなかったので今回は必ず優勝したい」。

  第22回LG杯世界棋王戦決勝を控えた日本ランキング1位の井山裕太九段(29)は悲壮な覚悟を表した。井山九段は中央日報の書面インタビューで「決勝の相手、中国の謝爾豪五段とは今回初めての対局なので、相手の棋譜を研究しながら準備している」とし「全力を尽くして対局に臨みたい」と伝えた。決勝は2月5日から三番勝負で行われる。

  井山九段は昨年11月の準決勝で世界最強の中国の柯潔九段を破って決勝進出を決めた。日本の棋士がメジャー世界大会の決勝に進出したのは11年ぶりとなる。決勝に対するプレッシャーはないのか。これに対し井山九段は「特にプレッシャーは感じていない。むしろ決勝に進出できて『大きな関門を一つ通過した』という安堵感がある」と答えた。

  井山九段は日本囲碁界が待ち望んできた人物だ。1990年代初期まで日本の囲碁は世界の舞台でトップだった。しかし世代交代に失敗し、徐々に輝きを失った。こうした中で登場した日本囲碁界のホープが井山九段だ。

  幼い頃から囲碁に才能を見せた井山九段はこれまでの日本の棋士とは違い、インターネット囲碁を通じて成長した。井山九段は「私が囲碁を始めた時はまだインターネット対局が活性化する前だった。しかし師匠(石井邦生九段)の家があまりにも遠く、やむを得ず師匠とインターネット囲碁をした」とし「インターネット対局を通じた経験が自分が成長するうえで最も重要な部分だった」と説明した。

  13歳だった2002年に入団した井山九段は20歳だった2009年に最年少「名人」になった。2013年には6冠王となり、2016年には日本囲碁史上初めて7大タイトル同時制覇を達成し、総理大臣顕彰を受けた最初の日本棋士となった。

  井山九段は2016年末、グーグルの人工知能(AI)囲碁プログラム「アルファ碁マスター」との非公式対局で抜群の実力を見せたことでも有名だ。当時、韓国の囲碁ファンは井山九段を「巨峰先生」と呼んだ。井山九段がアルファ碁の囲碁をブドウの房状にして苦境に陥れたことから付いたニックネームだ。結局は敗れたが、この対局は人間がアルファ碁マスターと対局した60局のうち最もよく戦ったと評価された。

  井山九段は「自分がそのように呼ばれているとは知らなかったが、気分がいい。韓国のファンに感謝する」とし「アルファ碁マスターとの対局は序盤は複雑だったが、後にうまくいった感じだった。しかし全体で見ればアルファ碁の大勢観に私が及ばなかったようだ」と振り返った。

  新年の目標を尋ねた。井山九段は「世界舞台で真価を発揮すること」と答えた。自国の棋戦を席巻しながらも世界大会では力を発揮できなかった点を反省する返答だった。実際、過去10年間、井山九段の世界大会の成績は60戦30勝30敗だ。最高の成績は2011年の富士通杯3位。井山九段は「今年は世界大会にできるだけ多く出場し、一つ以上は優勝したい」と語った。

  最も尊敬するプロ棋士に趙治勲九段を選んだ井山九段は「研究生時代、趙治勳先生の強い対局姿勢が印象深かった」とし「まだ現役で続けながら長期にわたり一線で活躍する姿を尊敬する」とコメントした。今後の世界囲碁版図については「当分は一流棋士の層が厚い中国がリードすると思われる。しかしいつかは過去に韓国と中国を圧倒した日本の囲碁が復活すると信じる」と期待を込めた見方を示した。
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