【コラム】安倍晋三、歴史に背を向ける(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.02 09:12
安倍には具体的な戦争遺伝子がある。1954年に自衛隊が創設されると、再軍備反対運動が起きた。吉田茂の自由党政権に対する国民的な抵抗を見た安倍の祖父・岸信介は、鳩山一郎とともに吉田の自由党政権を倒し、鳩山を総裁として日本民主党を結成し、幹事長になった。2人は「米国が強圧的に作った憲法を改正して自主憲法を制定し、自衛隊を日本軍に変えて真の独立を確立する改憲と再軍備を主張した。しかし1955年の総選挙で日本民主党は改憲ラインを確保できなかった。安倍は祖父の夢を成し遂げなければという強迫観念にとらわれているようだ。
日本で出版された『軍事立国への野望』という本の4人の共著者は(1)兵器体制・設備のようなハードウェア(2)法律・制度・組織などのシステム(3)人材・価値観・戦略のようなソフトウェア--を戦争ができる3つの要素に挙げている。著者によると、米国の軍事戦略に追従する日本の戦争対応体制はハードウェアが先行し、システムとソフトウェアが従う形だ。「いずも」型ヘリコプター搭載空母と数百キロの範囲をカバーするレーダーを搭載した5隻のイージス艦がハードウェアの代表的な事例に挙げられる。先行するハードウェアに法体系と制度(システム)と価値観(ソフトウェア)が従う。安倍は「再生教育」というもので教育制度を改め、自虐史観を脱離し、日本に対する尊敬と自尊心をよみがえらせようとする。