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【社説】ソロスの人民元攻撃「対岸の火」ではない=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.29 09:42
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中国政府がホットマネーとの戦争を宣言した。ヘッジファンド富豪のジョージ・ソロス会長(ソロスファンド)を直接ねらった。人民日報は社説を通じて「ソロスが中国に向けた戦争を宣言した」として「ソロスの人民元の空売りは必ず失敗するだろう」と警告した。ソロスは先週、ダボスフォーラムに参加して「米国の株式とアジア国家の貨幣を空売りした」と明らかにした。それと共に「中国経済は軟着陸を避けることができないだろう」と挑発した。

中国政府は3兆ドルを超える外貨準備高を動員して人民元を守るという立場だが、ホットマネーは決して扱い易い相手ではない。ホットマネー勢力の全面攻撃が始まる前なのに、中国の外国為替はいち早く減っている。ウォールストリートジャーナルは中国の外貨準備高がここ6カ月間で3640億ドル減少したと推算した。今年1月には中国政府が域外市場にまで介入して人民元の防衛に出ただけに、さらに減っただろう。国際金融市場では下半期に中国発の金融危機が可視化する恐れがあるという展望がますます力を増している。

 
ソロスは弱い通貨を攻撃して大金を稼いだ。1992年、英国のポンドとイタリアのリラはソロスに対応無策で敗れた。彼が動けばホットマネーの勢力が一緒について動く。中国経済が劣勢を見せたり中国政府の対応が少し外れたりしただけでも情容赦なく、かみちぎるだろう。いわゆる「チャイナバッシング(China Bashing)」-中国パンチだ。いまだに人民元は基軸通貨の力をそろえることができなかった。ホットマネーのオオカミたちの一斉攻撃が始まれば3兆ドルを超える外貨準備高も防御膜にはなれない。

戦いの勝敗を予断するのは早い。だが、どちらが勝とうが国際金融市場は血をたっぷりと流すことになる可能性が大きい。特に中国市場と同調和率が高い韓国市場はさらに衝撃を受けるほかはない。柳一鎬(ユ・イルホ)経済チームは気をしっかり持って戦列を整えなければならない。最悪の状況を仮定したシナリオを準備しなければならない。企業整理と構造改革を急いで終えて経済体力を確かめておかなければならない。言葉だけで聞いた「パーフェクトストーム」が集まっている最中かもしれない。

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