チャイナショック見越したか…いち早く中国脱出したアジア最高の富豪(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.08 13:22
2008年の上海金融区域内の40階建てビルの売却は「投資タイミング」を逃さない李嘉誠の動物的感覚を見せる。当時49億元で売却したこのビルは不動産景気が冷え込み3年後に44億元で売られた。香港中文大学のウッディ・ウー教授はウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで「李嘉誠の最も優れた点は売却タイミング。金融に関しては天才と言える」と話した。
中国を離れた彼が新たに開拓した土地は欧州だ。同紙は「李嘉誠がこの18カ月間に欧州企業の買収などに200億ドルを超える資金を投じた」と伝えた。英国2位の通信事業者であるO2を買収するのに157億8000万ドルを投じた。英国の鉄道グループであるエバーショルトレールグループも38億5000万ドルで買収した。こうした投資先調整により昨年ハチソンの営業利益で欧州が占める割合は42%まで増え、汎中華圏の30%を追い抜いた。