韓国人が海外に投資した資金（対外金融資産）が昨年初めて外国人が韓国内に投資した金額（対外金融負債）を上回った。５日、韓国銀行が発表した「国際投資対照表」の内容だ。

昨年末基準の韓国人の対外投資額は１兆８０２億ドルで１年前より１１２７億ドル増えた。初めて１兆ドルを突破した。過去１年で韓国人が海外証券に投資した金額が３７５億ドル増えた影響が大きかった。直接投資と派生金融商品投資もそれぞれ１９７億ドル、７１億ドル増加した。国内の低金利の流れと相対的な証券市場の不振などの理由で国内資金が海外に急速に抜け出していった。

半面、２０１３年１兆４８億ドルで１兆ドルを越えた外国人投資額（対外借金）は昨年９９８３億ドルと再び勢いが弱まった。

韓銀側は「国内株価の下落とドル高ウォン安などで証券投資額が昨年２５７億ドルに減少したことに伴うもの」と説明した。昨年を基点に韓国は対外借金より対外資産が多い「純資産国」になった。１９９４年韓銀が関連統計を出し始めて以来初めてのことだ。

一方、全体対外債務の中で１年以内に返さなければならない短期外債が占める比重は昨年２７．１％を記録した。２０１３年２６．４％から小幅上昇した。だが、２０１２年３１．３％、２０１１年３４．９％比べては低い水準だ。