【コラム】新年の挨拶に映った金正恩、変化の流れは拒めない

【コラム】新年の挨拶に映った金正恩、変化の流れは拒めない

2018年01月11日15時55分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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サミー・ラシャド/エジプト人・JTBC『非首脳会談』元出演者
  韓国語と韓国文化に接するようになって早10年が過ぎた。以前は2002年韓日ワールドカップ(W杯)の試合を見ても韓国と日本を区分して考えることができないほどだった。しかし、2007年に韓国語を大学の専攻に決めた後から歴史と政治を含めた韓国のすべての面を深く見るようになった。

  韓国語科で古朝鮮の歴史から勉強し始めたところ、現代史に入ったあたりになって卒業の時を迎えた。韓半島(朝鮮半島)の戦争と分断の現実については自分なりに独学した。韓国の視線で北朝鮮を見てみると、北朝鮮を閉鎖的で自由がなく、人々が不幸なだけの国だと思うときもあった。そうした点が嘘だとはいえないが、すべて正しいと断定することも難しいようだ。

  韓国生活5年目を迎え、北朝鮮についてある程度分かるようになったと思う。しかし、北朝鮮を脱出した人々に会って直接話を聞き、さまざまな番組で北朝鮮をテーマに撮影したところ、北朝鮮に対する認識が変わった。結論から言うと、北朝鮮はそれほど“お先真っ暗”な状況だけではない。まだ世界と北朝鮮の関係が良くなる可能性は開かれている。

  南北関係は緊張する時もあったし平和な時もあった。金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の時に実現した南北首脳会談は関係回復に対する希望を高めた。だが、韓国哨戒艦「天安」沈没事件や相次ぐ核挑発は極度の緊張状態をまねいた。韓国はいつも平和の握手をしようと先に手を差し伸べた。だが、北朝鮮はその手に噛み付くのが常だった。

  このような渦中で発表された金正恩(キム・ジョンウン)の2018年新年の挨拶は、南北関係の未来と北朝鮮内部の状況についていろいろと考えさせられた。久しぶりに韓民族という事実に言及しながら平和と関係回復を望むという内容が入った新年の挨拶に接して、合成ではないのかと疑うほどだった。平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)の成功を祈願して選手団を派遣するという言葉も本当に気に入った。

  この言葉を額面通り信じるべきかどうか悩みがないわけではない。だが、明らかなことは、このように述べるほどなら何かしらの変化があるのではないかと考える。世界各国に残っていた独裁政権が次々と消滅して啓蒙運動が起きる中で、北朝鮮だけこれを避けることはできない。加速的に発展するITと科学技術の時代には、いかなる独裁勢力も変化の流れに背くことはできない。このような事実を金正恩も認識したのではないかと思う。

  サミー・ラシャド/エジプト人・JTBC『非首脳会談』元出演者
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