下水管だけで12万キロ…統合管理する「地下地図」がない=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.28 16:29
乱開発によって放置された地下が鳴らした最初の警鐘は、94年のソウル阿ヒョン洞ガス爆発事故と95年の大邱地下鉄工事現場爆発事故だった。地下に埋めたガス管への関心が高まり、政府は「地下の安全」に力を注ぎ始めた。しかし大都市などの地盤沈下は地質・地下水・履歴などより、総体的な情報と管理システムを要求する。
多くの地盤沈下は下水管の漏水で発生する。しかし下水管の改善・補修はきちんと行われていない。環境部が2012年に閉鎖回路テレビ(CCTV)を利用して精密調査した下水管の長さは1603キロ。全国の下水管をつなげば地球3周分の12万3306キロにもなるが、調査可能範囲はこの長さの1.3%にすぎない。ところが実際に改善・補修が行われた下水管はこれより短い1113キロ(0.9%)だった。作業を行ったトンヨンENCのイ・チャンスン代表は「このペースなら全国の下水管の改善・補修に100年以上かかる」と指摘した。