【社説】金与正氏訪韓…米朝対話の糸口が見つかることを期待する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.08 13:52
金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長の唯一の妹である金与正(キム・ヨジョン)氏が北朝鮮高官代表団の一員として9日から2泊3日間、韓国を訪れるのは意味が格別だ。北朝鮮の金氏一家を意味する、いわゆる「白頭(ペクトゥ)血統」の一員が韓国の土地を踏むこと自体が初めてだ。金与正氏は米トランプ大統領の娘であるイヴァンカ氏に例えて「金正恩政権のイヴァンカ」と呼ばれるほど北朝鮮の中心人物だ。
金与正氏の北朝鮮における地位を考えると、彼女の訪韓はただ事ではない。金与正氏は金正恩体制で超高速昇進し、昨年10月に政治局候補委員に上がり、現在は宣伝煽動部第1副部長を務めている。5日、平壌(ピョンヤン)駅を出発する北朝鮮芸術団を歓送したのも彼女だった。何より1990年代後半、兄である金正恩委員長と共にスイスで留学して格別な兄弟姉妹の情を築いたうえに、現在は金委員長に苦言を呈することができる唯一の人物ということから、彼女の訪韓には多くの期待が寄せられている。韓国に滞留する間、韓半島(朝鮮半島)情勢に対する各国の声を聞いた後、これを加減なしに金正恩委員長に伝える可能性があるためだ。