外交孤立に陥った北朝鮮、日本人料理人通じて脱出口探し
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.03 09:56
朝鮮総連機関紙「朝鮮新報」は、金正日(キム・ジョンイル)の料理人として有名な藤本健二氏(70)が平壌(ピョンヤン)に「平壌ラーメン屋」を開いたと先月28日、報じた。藤本氏に言及してこなかった北朝鮮当局が突然その便りを伝えた背景に関心が集まっている。
藤本氏が北朝鮮メディアに登場したのは今回が初めてだ。藤本氏は昨年8月に北朝鮮入りした後に姿をくらまし、先月16日にNHK放送で初めてその姿を表わした。先月平壌で藤本氏に会った消息筋は、「藤本氏は失踪説などのうわさとは違い、無事に元気に過ごしている」と話した。
藤本氏は外部の懸念とは裏腹に、中国にも行ってきたことが明らかになった。朝鮮新報は、藤本氏が材料や調味料を購入するために中国を訪問したと紹介した。北朝鮮がこれまで藤本氏に対して沈黙で一貫していたが、このように機関紙を通じてその便りを伝えた意図は何か。藤本氏の口を通じて伝えられたメッセージを注意深く見てみると、その糸口を見つけることができる。