【中央時評】盧武鉉元大統領「米国が一番重要な国で合っていますよね?」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.22 11:09
驚くようなことではない。メガワティの父スカルノは1960年代、非同盟運動で金日成(キム・イルソン)と兄弟になった。「金日成花」はスカルノがプレゼントしたインドネシアの花だ。メガワティは幼少時期より父に連れられて北朝鮮によく訪問し、金正日(キム・ジョンイル)と40年間、「兄妹の仲」だった。メガワティは2002年、韓国・北朝鮮同時訪問も行った。盧大統領は2005年3月4日、メガワティに会って「金正日が招待してくれれば平壌(ピョンヤン)で腹を割って話したい」と述べ、メガワティは平壌から金正日の返信を持ってきた。
大統領選挙の時、文大統領が話した「当選したら米国よりも先に北朝鮮に行く」という発言が口先だけのものではないかもしれない。最高指導者の心がどこにあるのか、側近がまず最初に悟る。もしかしたら韓米同盟と南北対話に対する文大統領の胸の内を読んだ外交安保ラインがメガワティとの面談に熱を上げ、マケインの面談には消極的に対応したのかもしれない。
振り返ると盧武鉉は全く違う状況だった。2002年12月末、盧武鉉大統領当選者は李洪九(イ・ホング)元首相と個別に会った。彼は議員時代、政党は違ったが李元首相を外交・統一の最高専門家として丁重に扱っていた。盧当選者はしばらく迷って意見を求めた。「周辺では南北関係が重要だから米国と距離を置くようにと騒いでいます。それでも私は長く悩んだ末に『今、大韓民国に一番重要な国は米国』という結論を出しました。私の考えは合っていますか」。李元首相の表情が明るくなった。「正しい判断です。しっかりした韓米同盟の上に南北関係や韓中関係を模索しなければなりません」。