【社説】韓国の金融信頼押突き崩したサムスン証券の配当ミス問題

【社説】韓国の金融信頼押突き崩したサムスン証券の配当ミス問題

2018年04月10日09時37分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  6日に発生したサムスン証券の配当事故が一波万波の波紋を起こしている。サムスン証券は自社株を持つ役員社員に配当を支給する際に1000ウォンを1000株と誤って入力した。28億ウォンが28億株に化け事故が発生したのだ。28億株は当日の時価で112兆ウォン(約1兆1173億円)に達する天文学的規模だった。これは発行可能なサムスン証券の株式の23倍に達する。結局ありもしない幽霊株式が存在したという話で、問題はだれもこれを見抜けなかったという点だ。

  この問題は、その気になれば存在しない株式も売り買いできるほど韓国の金融システムに穴があいているという点を示しており衝撃を投げかけている。さらに大きな問題は20分ほどで部署長級とアナリストら16人が時価2000億ウォン相当に達する501万株を売ったという点だ。モラルハザードを跳び超えた犯罪次元の事態だ。

  人間なのでミスをすることはある。そのため「ファットフィンガー」という俗語があるほどだ。太い指のために引き起こされる注文ミスを意味する。だが大きなミスを犯せば一発で会社が潰れる。2013年に韓脈(ハンメク)投資証券は注文ミスにより462億ウォンの損失を出し結局倒産した。サムスン証券も誤りを認めている。同社の具聖勲(ク・ソンフン)代表はきのう「正直と信頼を生命とする金融会社としては絶対にあってはならないことだった。道徳的問題が発生した従業員には厳しく責任を問う」と謝罪した。

  だがこの程度で信頼を回復できるならば誤算だ。具代表の言葉通り「絶対にあってはならないこと」が起きたためだ。幽霊株式が空売買できるのにサムスン証券だけでなく韓国取引所・金融監督院のアラームベルは全く作動しなかった。穴をふさがなければサムスン証券は犯罪の標的になるかもしれない。金融監督当局は国民が安心できるよう事態の再発防止策をまとめ、責任者は厳重に処罰しなければならないだろう。
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