【コラム】リオもやり遂げた、平昌もできる(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.08 09:39
大会の開幕に先立ちとても印象的な写真1枚を見た。ある市民がリオに向かう空港の入口で「Welcome to hell・地獄へようこそ」と書いたプラカードをもっていた場面だった。「あえてここまで」と「よっぽどでなければ」という2つの考えが交差した。経済危機とテロ脅威、治安問題など当面の課題に疲れていた大多数のブラジルの人々にとってオリンピックは贅沢とみなされたのは事実だ。
素朴ながらも美しい開幕式が雰囲気を変える触媒剤になった。2年間、政府と組織委員会をののしっていた人々がSNSを通じてブラジルを自慢し始めたのがこの頃からだ。その後、順調に進行されるオリンピックを見守りながら疲れ切っていたブラジルの人々も笑いと幸福を取り戻し始めた。リオ五輪の経済効果についてバラ色の展望を出す学者もあるが、それよりは今回の大会を通じてブラジルの人々がひとつにまとまり始めたことが大切だと思われる。目の前に迫ってくるさまざまな挑戦課題を賢く克服するために、ブラジルに必要な最初のキーワードは「国民の一体感」だ。