北朝鮮の「毒針テロ」その威力は…

北朝鮮の「毒針テロ」その威力は…

2011年10月07日10時53分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
comment
0
share
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixi
写真拡大
脱北者出身の工作員アン氏が北朝鮮偵察総局から受け取って持っていた暗殺用道具。上から(1)ふたを右に5回転させふたを押すと発射するパーカーボールペン型毒針。(2)同じ方法で弾丸が発射するパーカー万年筆型毒銃。(3)安全装置を抜いて発射ボタンを押すと弾丸が発射される懐中電灯型毒銃。(4)万年筆型毒銃から弾丸が発射される様子。
  保守団体代表を暗殺しようとした容疑で拘束された脱北者のアン某氏は当初、北朝鮮麗光貿易の元代表金徳弘(キム・ドクホン)氏を暗殺しろとの指令を受けていたが、目標を変更したことが調査でわかった。金氏は1997年に故黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党秘書とともに亡命した。

  ソウル中央地検は6日、北朝鮮向けのビラを散布してきた保守団体「自由北朝鮮運動連合」のパク・サンハク代表を毒針で殺害しようとした容疑(国家保安法上の殺人予備など)で民間企業の南北経済協力の理事を務めたアン氏を拘束起訴した。検察によるとアン氏は先月3日、「北朝鮮向けのビラ散布を手伝いたい」としてソウル地下鉄新ノンヒョン駅出口にパク代表を呼び出し毒針で殺害しようとした容疑を受けている。

  検察の調査の結果、アン氏は4月に北朝鮮の対南工作機関の偵察総局工作員から金徳弘氏を暗殺するよう指令を受けたが、金氏に対する身辺保護が強化されたことからテロ目標をパク氏に修正したことがわかった。アン氏は昨年10月から事業のためモンゴルを行き来し、同年12月に北朝鮮偵察総局工作員に抱き込まれたと検察は説明した。検察関係者は、「アン氏は偵察総局要員に『北朝鮮に残っている家族の安全を保障できない』と脅迫されたと述べた」と伝えた。

  アン氏は偵察総局工作員から受けた毒銃2丁、毒針1本、毒薬カプセル3個を持って韓国に来た。北朝鮮の暗殺用道具が韓国に持ち込まれたのは1997年のチェ・ジョンナム夫婦スパイ事件以来14年ぶりだ。アン氏はまた、暗殺準備資金として1万2000ドルの送金を受けた。

  ◆10ミリグラムの摂取で即死=国立科学捜査研究院が、アン氏が所持していた毒銃と毒針、毒薬カプセルを鑑定した結果、これらの武器は攻撃された人が即死するほどの威力があった。毒銃は万年筆形の単発型と懐中電灯形の3発型の2種類があった。長さ130ミリメートルの万年筆型毒銃と165ミリメートルの懐中電灯型毒銃はともに有効射程距離10メートルだ。ボールペン形の毒針からは11ミリメートルの長さの毒針が飛び出してくる。この毒銃の弾頭や毒針が打ち込まれると猛毒性物質のブロム化ネオスチグミンが人体に注入される。この物質は10ミリグラムが体内に入っただけで呼吸が停止し心臓まひにより即死することになる。
【今日の感想】この記事を読んで・・・
興味深い
悲しい
すっきり
腹立つ
役に立つ

今日のイチオシ記事