【社説】朴大統領、背信を見せた親朴派を先に捨てるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.19 16:56
昨日、モンゴル訪問を終えた朴槿恵(パク・クネ)大統領が帰国した。いま朴大統領が直面している問題は「対政府不信」を「対国民説得」で解決することだ。ところが説得の主導者が一斉に傷を負い、嘲弄を受けている。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の禹柄宇(ウ・ビョンウ)民情首席秘書官は拘束された陳キョン準(チン・キョンジュン)検事長との関係が疑われ、黄教安(ファン・ギョアン)首相と韓民求(ハン・ミング)国防長官のTHAAD対処方式は機械的で受動的だ。外部のデモ主導者の星州(ソンジュ)暴力事態介入は非難されて当然だが、全国民的な公憤が出てこない理由は何だろうか。朴槿恵政権の信頼性と説得力が落ちたからだ。金熙玉(キム・ヒオク)非常対策委員長のセヌリ党は政党本然の国民の意思結集能力さえも喪失した。大統領を支える党・政府・青瓦台の三角体制が総体的に作動危機を迎えているようだ。
党・政府・青瓦台問題の解決はセヌリ党で始まらなければいけない。青瓦台と政府は人事・疎通問題でふさがり動けない状況だ。しかしセヌリ党の場合、一昨日発表された総選挙白書で4・13選挙の惨敗原因を朴大統領の「劉承ミン(ユ・スンミン)怨恨政治」と親朴派の盲目的な忠誠主義としなかった。派閥葛藤、共感不在、不通、慢心などあいまいな言葉で埋めただけだ。誰にも責任を問わなかった白書は親朴派にとって会心の免罪符だ。すでに親朴派のボスの徐清源(ソ・チョンウォン)議員が党代表に出馬する準備をしている。徐議員の出馬は本人の欲でなくとも、朴大統領の期待と利害関係が反映されたと見なければいけない。