【取材日記】予告された殺人、発生前に防げないのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.16 17:47
「俺のもとに戻ってこなければ殺す」。13日に京畿道安山の住宅で人質殺人事件を起こしたキム・サンフン容疑者(47)が、犯行の1週間前の8日、妻Aさん(44)に会って告げた言葉だ。キム容疑者は別居中のAさんに殺人警告をし、Aさんの大腿部を刃物で刺した。1週間後、キム容疑者はAさんを呼べと要求しながら警察と対立し、刃物を振り回し、Aさんの前夫とその娘を殺害した。
Aさんはメディアのインタビューで、「その間、キム容疑者が常習的に家族に暴行を加え、殺すという脅迫も何度もした。次女に性的な嫌がらせをしたこともある」と話した。Aさんは「後にどうなるか怖くて警察に申告できなかった」と語った。予告された殺人を防げなかったのだ。Aさんと娘を保護する現実的な手段がなかったからだ。