<韓国旅客船沈没>緊迫した交信、「船長が判断して脱出させろ」と言ったのに…(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.21 11:15
操舵室にいた別の船員は「船長が退船命令を下したが、沈没過程で船の電源が切れて命令がまともに伝えられなかったのだろう」と述べた。
しかし事故当日に案内放送をしたカン氏の説明は違っていた。「沈没が急激に進んだ約9時40分まで無線で関連命令を受けたが、退船命令は全くなかった」ということだ。同じセウォル号の乗務員だったカン氏でさえ、船長をはじめとする操舵室船員の脱出後と推定される9時40分まで船内に残って案内放送だけを行っていた。カン氏は「放送装備が水でいっぱいになった10時頃に脱出を試みたが、水の流れに巻き込まれた」として「運良く救助隊によって命を救われたが、肺に水が入って治療を受けなければならなかった」と話した。