【コラム】日本の再武装、韓国の核をそそのかす
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.08.26 15:39
第2次世界大戦中だった1942年2月、米国政府はドイツ人に向けて「米国の声(VOA=Voice of America)」放送を開始した。最初はドイツ語で制作され、英BBCで放送した。南北戦争当時に登場した荘厳な北軍の軍歌が流れた後、アンカーは簡単なオープニングコメントで歴史的な放送を始めた。「戦争に関連したニュースは私たちにとって良いケースも悪いケースもあるが、皆さんに真実だけを話す」と。その後、VOAは戦況中継と同時に、ドイツ国民とナチス政権を切り離す高度な心理戦を繰り広げ、大きな成果を出した。
ここで目を引くのは、VOAがナチス政権に対する批判にとどまらなかったという点だ。VOAは米軍の勝利がドイツ人にどんな恩恵を与えるのかを知らせるのに注力した。非難ではなく説得の戦法を選択したのだ。
最近、日本が露骨な軍国主義の動きを見せるにつれ、韓国と中国が激しく反発している。それでも「集団的自衛権」行使を合憲に変えようとする安倍晋三首相の立場は一貫している。日本の再武装も次々と実現する勢いだ。防御中心の戦略では不必要な海兵隊創設ニュースが出てきた。最先端MV22垂直離着陸機、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に転換されるイプシロンロケットの導入の話も聞こえる。誰が何と言おうと、隣接国としては軍事的な脅威にしか見えない。