ドイツのラグジュアリー自動車、メルセデス・ベンツの最高級セダンＳクラスは、ドイツ本国でよく売れるだろうか、それとも韓国で売れるだろうか。

正解は韓国だ。ことし上半期、メルセデス・ベンツＳクラスの国別販売台数ランキングで、韓国はドイツ（４位）を抜いて３位を占めた。Ｓクラスの価格は１億３６００万（約１３１４万円）（Ｓ３５０ｄ）～１億９９００万ウォン（Ｓ５００　４ＭＡＴＩＣ　Ｌ）だ。

メルセデス・ベンツの高級スポーツセダンＣＬＳクラスも同様だ。最高１億１００万ウォン（ＣＬＳ　４００　ＡＭＧ）で販売されているＣＬＳクラスは、中国と米国に次いで韓国での売れ行きが順調だった。

これを受けて、ことし上半期のメルセデス・ベンツの韓国市場での販売台数（３万７７２３台）は昨年同期に比べて４７．３％も増えた。成長率では世界で最も高い。ドイツ（６．３％）や米国（－０．５％）はもちろん、世界２位市場の中国（＋３４．５％）も超えている。

ことしに入って億台の高級輸入車が「韓国特需」を享受している。ドイツのＢＭＷもことし上半期に韓国市場で１億ウォン以上の車両を３９９６台販売した。ＢＭＷが韓国で販売した車両のうち１３．８％が１億ウォン以上の高級車だった。昨年上半期（２４２３台・１０．５％）と比較しても、ことしの高級車両の売れ行きは特に目を引いている。

イタリアのスポーツカーブランド「フェラーリ」は、ことし韓国市場で１２０台余りを販売したという。フェラーリ極東・中東エリア総括ＣＥＯ（最高経営責任者）のディーター・クネヒテル氏によると、韓国でフェラーリを求める消費者が増えて、昨年に比べて２５％増やした台数をことし韓国市場に割り当てたという。フェラーリは韓国市販車両のうち最安値（カリフォルニアＴ）もオプション仕様を除く車両基本価格が２億７８００万ウォンにのぼる超高価ブランドだ。

フェラーリ傘下のブランド「マセラティ」も上半期の韓国市場で１０００台余りを販売し、販売台数が昨年同期（約５７０台）比７５％増となった。上半期の販売台数が昨年の年間販売台数（１２００台余り）に迫る勢いだ。マセラティが半期基準で販売台数１０００台を超えたのはことしが初めてだ。

マセラティ車両のうち、最安値（１億１０００万ウォン～１億６８３０万ウォン）のレヴァンテ（Ｌｅｖａｎｔｅ）が最もよく売れた。


ベンツの最高級車がドイツよりも韓国で売れる訳（２）