中国側の心を動かした文大統領の一言「一花独放」(1)

中国側の心を動かした文大統領の一言「一花独放」(1)

2017年11月14日14時59分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
comment
0
share
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixi
写真拡大
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が13日午後、ASEAN首脳会議が開催されるフィリピン・マニラのソフィテルホテルで中国の李克強首相と会談している。(青瓦台写真記者団)
  13日晩、フィリピンの首都マニラのソフィテルホテル。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と中国の李克強首相が向かい合って座った。李首相の隣には財政相長、工業情報化相など閣僚が同席した。習近平国家主席はすでに文大統領と首脳会談を2回したが、この日の会談場に同席したのは文大統領に初めて会う閣僚が大半だった。

  同席者の表情は冷たかった。文大統領がどういう人物かを試そうという表情だったという。その中国側の出席者が文大統領の「一言」に一斉にうなずいた。そして会談は「各種交流協力が早期に正常軌道に戻るように最善を尽くそう」という結論で終わった。

  中国側の出席者が一斉にうなずいたことで、その間のわだかまりを解いた文大統領の言葉は次の通りだ。「中国の古典で『花が1輪咲いただけではまだ春ではない。すべての花が共に咲いてこそ本当の春だ』という文を見たことがある。李首相との会談が多様な実質協議の多様な花を咲かせる肥沃な土壌をつくる契機になることを希望する」。

  この言葉は明の時代の児童教育教材「増広賢文」に出てくる。原文は「一花独放不是春 百花斉放春満園」だ。

  「(どこかで)見たことがある」というこの言葉を文大統領はどこで見たのだろうか。主人公は習近平国家主席だ。習主席は2013年、中国版ダボス会議と呼ばれる博鰲フォーラムで世界経済協力を強調するたびにこの言葉を引用した。そして1年後、習主席はこの言葉をまた使った。

  2014年7月3日付の中央日報には習主席の特別寄稿が掲載された。習主席は寄稿で「経済貿易は常に中韓関係のハイライトだった。中国は韓国と共に自由貿易協定(FTA)交渉の加速化、金融協力の強化、マクロ政策の協力強化などを通じて利益の『パイ』をより大きくしようと思う」と明らかにした。そして「『一花独放不是春 百花斉放春満園』という言葉がある。国際金融危機の影響がまだ完全に消えていない状況で、中韓両国は共に船に乗って川を渡っている。共に手を握って困難を克服しながら地域の発展を導き、アジアの繁栄と振興のために寄与しなければいけない」と提案した。

  文大統領が過去の習主席の発言を確認してこの日の会談で発言したのかどうかは分からない。しかし2014年の習主席の寄稿には、この日の李首相との会談で文大統領が要請した内容がそのまま書かれている。当時、習主席は韓中関係発展のために最も重要なものとして「4つの堅持」を挙げた。

  その最初が善隣友好を通じた信頼の増進だ。習主席は「無信不立(信なくば立たず)というのは中韓両国の国民が共に重要視してきた共同理念」とし「お互い親戚の家を出入りするように高官級および各分野の交流を強化し、お互いの核心利益と深い関心事を重視する一方、共同関心事については常に意見を交わさなければいけない」と述べた。

  文大統領が11日に習主席との首脳会談で合意した原則の中には「両国間の最高位級戦略対話チャンネル拡大」という部分が出てくる。文大統領はこの日、李首相との会談でも「投資活性化のための経済分野高位級協議体の再開」を公式要請した。

  青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者は「中国がTHAAD配備過程で韓国との関係を悪化させた決定的なきっかけが信頼の問題だった」とし「前政権で『THAAD配備計画はない』としていたのを突然約束を覆した後、中国は韓国に対する信頼を失い、極端な措置が続いた」と述べた。続いて「中国は6カ月間、文在寅政権は『信頼できるか』について事実上公開的に韓国を試してきた」とし「THAADをめぐる10・31合意は、文大統領を信頼し始めた習主席が事実上『保証』して実現したものであり、経済関連問題を李首相と閣僚に決めさせたのは、文大統領が信頼できる人物かを判断して自ら決定しろという趣旨と理解している」と説明した。

中国側の心を動かした文大統領の一言「一花独放」(2)

【今日の感想】この記事を読んで・・・
興味深い
悲しい
すっきり
腹立つ
役に立つ

今日のイチオシ記事